まちわび、まちさび
二十一世紀型の七夕を、あたしたちは示さなくては。
彼女はそういって、笹の支柱を自分の陰部に押し当てた。
あそーれそーれそーれそーれ
あそーれそーれそーれそーれ
精一杯おどけた。精一杯おどけた。
気が付いたら、目の前はギャラリィで一杯になっていた。
その一部はグラスの淵にしがみつき、必死で助けを求めていた。
あそーれそーれそーれそーれ
あそーれそーれそーれそーれ
あそーれそーれそーれそーれ
あそーれそーれそーれそーれ
彼女は思った。あたしは今、二十一世紀型だ。
二十一世紀のはじめにいるものの、紛れも無く二十一世紀。ぴたりと当てはまる。
後から振り返ったとき「あいつだけは二十一世紀型だった」そう思われるに違いない。
そう思い、そう言い、彼女はいっそう膣に力を込めた。
あそーれそーれそーれそーれ
あそーれそーれそーれそーれ
個人輸入
ベルセルクの25巻を入手した。日本のトモダチから送ってもらいました。
ページをめくるとびっくり、とりわけ厭らしくもないページが、表裏一体精子で糊付けされているじゃありませんか。びりびりだ。
こんなオーグルまみれのページでオナニーをしたのか、はたまた別のメディアでピストン運動していたところ、罪の無いガンビーノ親子にたまたま精子がふりかかってしまったのか。もし前者なら、とんでもないイル・ポスティーノだ。
まあどっちでもいいので、もうオナニーをして寝ます。
今日は利き腕じゃないほうでやるんだ。
自分の想定外の緩急がつくですよ?
エロ王国には自慰道という精神武術があります。いずれ紹介するつもりですが、いったいいつのことになるやら。
■
「バライティ・ドットコムだ!」彼等はそういった。
「バライティ・ドットコムだ!」」僕も追随した。
あの頃の僕らは、ただそれだけで幸せだった。
バライティ・ドットコムが僕らの全てを支配していたのだ。
E.H.モジシフー ―「十九世紀市民小説とエロ王国経済衰退史」
エロ王国のドメインは泣く子も篭る「ek」ドメイン。
使用するのはインターネットとは程遠い独自ネットワーク、である。
日本のIPアドレスからは、アクセスしても
「エロックス・ジャパン」界隈をたらい回しにされるだけ。
エロ王国の紳士性をアピールするインターネット用のHPを作らなくては。
まずはそのためのドメインを取らなくては。
我々はつどった。つのり、つどった。
「info」ドメインの解禁日。
我々の使命はただ一つ。
エロ王国に相応しい「variety」や「cool」など、
汎用的でオシャレなinfoドメインを取得すること、である。
作業は困難を極めるだろう。
そして苦しい王国の台所事情も踏まえなくてはならない。
求められているのは「最小限で最高の結果」。
オペレーターはおおよそ200人。PCの前に陣取る。
さあ、午前零時。infoドメイン解禁だ―
「π」は、www.unko.infoでもアクセスできるみ
たい